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長流の畔―流転の海 第八部―

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長流の畔―流転の海 第八部―

著者: 宮本 輝
ナレーター: 山口 恵
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このコンテンツについて

執筆三十五年、渾身の自伝的大河小説、いよいよクライマックスへ。一家を襲う苛烈な試練とは。昭和三十八年、六十六歳の松坂熊吾は会社の金を横領され金策に走り回っていた。大阪中古車センターをオープンさせるも、別れたはずの女との関係を復活させ、それが妻・房江に知られてしまう。高校生の息子・伸仁は房江の味方となるが、心を痛めた房江はついに……。東京オリンピック後の大阪で、熊吾の運命はいかに―― 。©宮本輝/新潮社 (P)2022 Audible, Inc. 文芸小説

長流の畔―流転の海 第八部―に寄せられたリスナーの声

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松阪父母

人間味のある熊悟、そんな父を持てた宮本氏が羨ましいです。
そして、慈愛に満ちた房江、宮本氏がこんな壮大長編な作品を書ける所以がご両親にあるのですね。

子どもを蔑ろにする親がいる昨今、伸仁を思う心に心酔しました。
最終部を楽しみにしています。

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クライマックスに至る準備はこれで整った!

秀逸なナレーションに乗っかって、第八部も一気に聴いてしまった。これまでの通り、切なくて胸が苦しくなったり、グッと来たり、時に、ほっこりとした。特に、房江と伸仁とのぶつかり合う様は、流石に今回は、涙なしには聴けなかった。時は高度成長期となり、物語とともに社会情勢がリアルに描写されており、その当時を擬似体験ができたような、貴重な読書体験になった。次はとうとうクライマックスだ。伏線回収を予感させるフリが沢山あるが、何と言っても熊吾が人生をどう締めくくるか・・本当に楽しみだ。鋭意第九部へ進むとする。

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流転の海ー人生の潮流に抗っても流されても、そこに存在する人の業

人生の終盤に、巡り合うべくして手に出来た大長編!行った事も見た事もない熊吾の故郷と大阪に、我が人生が重なってしまったことで初めて理解したものの何と深いことか‥

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昭和の匂いがあふれかえる名作

たくましくもしたたかな人の業に
ため息と感嘆を覚えます。
素晴らしい小説‼️

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高度成長期の日本という大河の流れに流されていく

もはや戦後ではない、日本が大きく成長した時代の中で熊吾は社員に裏切られたり、一方で妻を裏切ってその結果家族に捨てられる。熊吾はあの時代の、昔からの日本の男なのかな。もし熊吾がまだ生きていたら今の日本を見たら何を思うのだろう。日本人骨抜き計画の策略にまんまと乗ってしまった私たちを情けないと嘆くのかなぁ。
あと一巻を残して、最後にはこの家族に幸せになってもらいたいと思うが・・・

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